馬体重増減よりも馬体重そのものに着目すべき
下記は馬体重別および馬体重増減別データです。
馬体重 | 勝率 | 回収値 |
---|---|---|
~419kg | 3% | 42 |
420~459kg | 5% | 65 |
460~499kg | 8% | 75 |
500kg~ | 9% | 82 |
全体平均 | 7% | 72 |
馬体重増減値 | 勝率 | 単勝回収値 |
---|---|---|
-4kg以下 | 7% | 72 |
-3~+3kg | 8% | 73 |
+4kg以上 | 7% | 71 |
一般的に馬体重というと、馬体重そのものの数値というよりは、増減がどのようになっているかを気にする競馬ファンの方が多いと思います。
しかし、上記データからもわかるように馬体重の増減値により成績に多少の変動はあるものの、馬体重そのものに着目した方が成績に大きく差が生じることがわかります。
また、例えば馬体重が増加している場合、成長分による増加なのか、調整不足による増加なのかなどはパドックを見てみなければわかりません。それゆえに、パドックで馬を見るという力にも依存するので主観的な判断に頼ることが多くなってきます。
一方で、馬体重そのものの数値に着目する場合は主観的な判断に頼ることなく客観的なデータだけで判断することが可能となり、さらに近走の馬体重傾向などから前日に判断することも可能です。
したがって、効率面からも好走度に与える影響面からも馬体重は増減値よりもそのものの数値に着目した方が良いことがわかります。
馬体は大きい方が圧倒的に有利
馬体重別のデータからもわかるように「馬体は大きい方が圧倒的に有利」になっています。
名馬と呼ばれる馬の中には例外的に馬体が小さくても活躍するケースがありますがデータが示す通り大きい方が走る可能性は高くなっています。特に500kgを超える馬が全体平均と比較してもいかに優位であるかがお分かりいただけると思います。
競馬で勝ち組になるための近道の1つとして「馬体が大きい馬を狙う」という作戦が非常に有効であるあることがわかります。
「差し馬」と「夏場」は例外
続いて、「馬場」「性別」「開催場所」「距離」「脚質」「月」別に馬体重別のデータを見ていきたいと思います。
馬場 | 勝率 [芝] |
回収値 [芝] |
勝率 [ダ] |
回収値 [ダ] |
勝率 [障] |
回収値 [障] |
---|---|---|---|---|---|---|
~419kg | 4% | 45 | 2% | 41 | 0% | 0 |
420~459kg | 6% | 68 | 5% | 63 | 6% | 64 |
460~499kg | 8% | 75 | 7% | 74 | 8% | 76 |
500kg~ | 8% | 83 | 9% | 82 | 9% | 87 |
性別 | 勝率 [牡] |
回収値 [牡] |
勝率 [牝] |
回収値 [牝] |
勝率 [セン] |
回収値 [セン] |
---|---|---|---|---|---|---|
~419kg | 2% | 35 | 3% | 45 | 0% | 0 |
420~459kg | 6% | 67 | 5% | 64 | 4% | 68 |
460~499kg | 8% | 76 | 7% | 72 | 6% | 77 |
500kg~ | 9% | 83 | 7% | 73 | 7% | 107 |
開催場所 | 勝率 [中央] |
回収値 [中央] |
勝率 [ローカル] |
回収値 [ローカル] |
---|---|---|---|---|
~419kg | 3% | 43 | 3% | 44 |
420~459kg | 5% | 64 | 6% | 69 |
460~499kg | 8% | 73 | 8% | 76 |
500kg~ | 9% | 84 | 9% | 80 |
距離 | 勝率 [~1600m] |
回収値 [~1600m] |
勝率 [~2400m] |
回収値 [~2400m] |
勝率 [2500m~] |
回収値 [2500m~] |
---|---|---|---|---|---|---|
~419kg | 3% | 43 | 3% | 43 | 1% | 41 |
420~459kg | 5% | 66 | 6% | 64 | 7% | 66 |
460~499kg | 8% | 74 | 8% | 75 | 8% | 80 |
500kg~ | 9% | 84 | 9% | 81 | 8% | 100 |
脚質 | 勝率 [逃げ] |
回収値 [逃げ] |
勝率 [先行] |
回収値 [先行] |
勝率 [差し] |
回収値 [差し] |
勝率 [追込] |
回収値 [追込] |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
~419kg | 12% | 123 | 8% | 115 | 3% | 44 | 1% | 10 |
420~459kg | 16% | 184 | 11% | 120 | 5% | 56 | 1% | 19 |
460~499kg | 19% | 198 | 13% | 112 | 6% | 60 | 2% | 24 |
500kg~ | 20% | 220 | 15% | 120 | 6% | 58 | 2% | 24 |
月 | 勝率 [1~3月] |
回収値 [1~3月] |
勝率 [4~6月] |
回収値 [4~6月] |
勝率 [7~9月] |
回収値 [7~9月] |
勝率 [10~12月] |
回収値 [10~12月] |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
~419kg | 2% | 27 | 3% | 47 | 4% | 59 | 2% | 34 |
420~459kg | 5% | 61 | 5% | 69 | 6% | 69 | 5% | 61 |
460~499kg | 7% | 72 | 8% | 76 | 8% | 77 | 8% | 74 |
500kg~ | 9% | 89 | 8% | 79 | 8% | 69 | 9% | 90 |
あらゆる条件で馬体が大きい馬が明らかに有利になっているように、改めて「馬体は大きい方が圧倒的に有利」であることがわかります。但し、注意しなければならないのが「差し馬」と「夏場」に関しては成績が落ちるということです。
馬体が大きい馬の弱点として「大きいが故にギアチェンジが遅いこと」と「夏場の体重管理が難しいこと」が挙げられます。馬体が大きい馬は夏以外でなるべく先行馬を狙うようにしましょう。
いずれにしても、「差し馬」と「夏場」でも馬体が小さい馬が有利になるわけではありません。460kg以上という一定以上の馬体を有している馬が好走しているので、例外条件においても馬体が小さい馬は評価を下げて考えるようにして下さい。